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対応機種:NEOGEO (MVS) 発売日 :1999/12 価格 :\59000 (OP価格) 発売元 :彩京 psikyo (現 クロスノーツ) 開発元 :同上 関連web :http://www.arcsystemworks.jp/strikers/ Briefing. 1999年夏、彩京はアーケードにて『ストライカーズ1999』を発表した。 基本システムは従来と同様なものの、舞台を現代に移し搭乗機体を一新。追加要「テクニカルボーナス」の存在はコアユーザーを中心に反響を呼ぶ。 しかし、今までサラリーマン世代にも受けの良かった取っ付き易い難易度は一気に上昇。一見さんお断りの内容になってしまい、それほど大きなヒットにはならなかった。 それから約半年の月日が流れたある日、同社は海外市場向けに本作を発表する。 MVSという非常に普及したハード、それでいて低価格なコンテンツだったこともあったのかオペレーターに受けは良く、国内でも発売希望の声が高まり(?)、年末時期に急遽日本でも投入された。 販売に当たっては海外のパッケージをそのまま流通させており、インスト関係は全て英文表記になっている。低価格のおかげもあり、知名度の割にはお目にかかる割合も比較的多いのではないだろうか。 幸か不幸か、内容そのものよりも発売された経緯を語られることが多い。 PLUS=ver.1.5? ゲーム画面はハードがネオジオという特性もあってか、横画面の縦スクロール形式になっている。画面比率を調整する為、画面両端は残機・ボム数・得点を表示するステータスバーになっており、正方形に近い形だ。 縦画面と比べてもさほど違和感なくプレイ可能なのは好感が持てる。 基本システムは今までの彩京作品同様、1レバー+2ボタンの王道設定だ。 溜め撃ちのシステムは少々独特で、レベル制ではなくストック制になっており、ゲージが貯まると使用可能になる。機体によってストック数やゲージの上昇率は異なるので、道中の戦略が重要になるだろう。 回数制限が有ながらもレベルの概念はない。丁度『1』と『2』の中間的なシステムである。 本作の搭乗機体は、ライトニング・フライングパンケーキ・スピットファイア・フォッケウルフ・ゼロ戦というお馴染みの機体に加え、フィアット・アセンダーを加えた7種。 中でもアセンダーは隠し機体扱いになっており、容姿はあの名物機体"震電"と瓜二つだ。しかしながら機体性能は別物で、溜め撃ちはホーミング性能のあるブーメラン型ミサイルになっている。強力さは群を抜いているものの、名物"サムライソード"がないのは少々寂しい。 ステージ構成は基本的に『2』をベースとした仕上がり。 とはいっても敵配置は勿論のこと、一部のボスはオリジナルに変更されているのでかなり新鮮な気分で遊べるだろう。ロボットのデザインはなかなか洗練されており、特に海上面のボスは『武者アレスタ』のライバル機を彷彿とさせる。 BGMは全編軍艦マーチ的なノリで統一。『1』に近いテイストだろうか。 また、パワーアップアイテムのアニメーションが同作のように縦回転ではなく、あの『ソニックウイングス』と同じ横回転となっているのが面白い。 作品のミックス具合は『魂斗羅』のゲームボーイ版『コントラ』に通じるものがある。 性質の変化 当時のユーザーからすれば『ストライカーズ1999』と同時期にリリースされても・・・という意見もあるかもしれない。 しかし本作は今までの彩京作品とは一味違うテイストを持ち合わせている。 一番の明確な違いは敵弾のスピードが大きく異なる点だ。 今まで同社の作品は、いずれもが高速弾を中心とした作りになっており、攻略には緻密なパターン化が求められた。しかし本作では、弾幕シューティング作品によく見受けられるゆっくりとした弾道が多い。時折アドリブ主体で避ける状況が生まれ、今までの彩京作品にはないシチュエーションが楽しめる。 また、本シリーズ全体に言えることであるが、ショットのパワーアップ段階に比例して敵の攻撃ランクも激しくなっていくという特徴がある。 雑魚敵と接触した時にミスにはならず、パワーダウンのみという仕様もそのままだが、本作ではそれによって難度を下げることは出来ない。従来のシリーズとは異なり純粋に実力が試される仕様だ。 もっとも従来のテイストは十分に保たれているので、ファンにも安心の作りである。 地味に目立たない部分ではあるが、横方向のスクロールは固定なため、2人同時プレイが非常に遊びやすいのも大きなポイント。 個人的な主観でシリーズの難易度を記載すれば 1999 > 1945-2 > 1945PLUS > 1945-1 となるだろうか。 TIPS. 家庭用ネオジオには移植されていない本作だが、2001年に海外neo-geo.comにて50本だけ家庭用コンバートされたROMが販売された。 これはMVSを家庭用にコンバートした改造品ではなく、隠し機体が最初から扱えるスペシャル仕様となっている。 (今回の記事を作成するに辺り使用したのはこの家庭用ver.) デバックネオジオを使用すれば、ソフト連射をはじめとしたコンフィグ機能が充実しているのが大きな特徴。気になる容量は681M。 ※2009年には『STRIKERS 1945 PLUS Portable』として10年越しの移植がなされた。 しかし各種演出のカットやロード時間の長さ、コンフィグの不親切さにボスBGMがカットというオリジナル版の侮辱としか思えない最低の移植度となっている。 残念ながら早期購入特典のサウンドトラックにしか価値はない、といってもよい。 PR |
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